武藤先生との初共演 ヘーネとオブリビオン
2013年8月11日(日)。小平での演奏会でした。
あの蒸し暑い夏、、、まぶたを閉じれば鮮明に思い出すことができます、、、
演奏会数日前の深夜、ある友人から電話が鳴る。こんな時間に珍しいなぁ〜と思いつつ出ると「○○が死んじゃったんだよ」と悪い冗談を言われました。
何言ってんだよこんな深夜に〜めんどくさ〜と思いましたが、どうやらそんな雰囲気ではなく…理解するのにそう時間はかかりませんでした。
どんな人からも慕われ、謙虚で、誰もが羨むような人格の持ち主でした。彼以上にパーフェクトな人間を私はまだ見たことがありません。これは彼を知っている人ならみんな思うことだと思います。
告別式は、8月11日。先生に連絡をすると「演奏家の宿命」と言われました。当時は学生の身でしたが「あぁ、これが演奏家か…」となんだかフワついた不思議で悲しい気持ちに襲われたのを覚えています。
彼の為にも一生懸命演奏しよう!と切り替えられたか分かりませんがそのような気持ちで臨みました。
打ち上げ後の帰り際にボソッと先生に言われた
「つらい中よく頑張ったな。良い演奏だったぞ」
この言葉は一生忘れない…と同時に、きっと彼にも届いたかな…と。
このときに演奏したのがヘーネのスラヴ幻想曲やピアソラのオブリビオンなどでした。
オブリビオンは「忘却」という意。
忘却は「忘れること」「忘れ去ること」という意。
彼と過ごした日々は忘れがたいものですが、過去を懐かしむばかりでなく、彼の分もひたむきに前を向いて過ごしていけたら…と思っています。
少ししめった初共演話でしたが、色んな思いがこもった曲です。この現実が幻想であってほしいなぁ…
歌頭 諒
SAXOPHONE CONCERT Vol.3
日時
2020.2.8(土)
14:00 開演 13:30 開場
アーティストサロン"Dolce"
チケット
全席自由一律¥3,000
出演者
歌頭 諒(Sax)
飯塚恭平(Sax)
織田和優(Sax)
山本直哉(Sax)
足立雄大(Sax)
日下雅央(Sax)
曲目
ドゥメルスマン/幻想曲
サンジュレー/小協奏曲
ラヴェル/ハバネラ形式の小品
ヘーネ/スラヴ幻想曲
ラプソディ/ドビュッシー
歌頭諒の気ままにサックス ー東京オリンピックを見ているとき東京オリンピックもまたこちらを見ているのだー
お問い合わせ
watson20100802@gmail.com(飯野)
チケットフォーム→歌頭 諒 サクソフォーンコンサート
おまけ
高校時代のウタ。これが真の姿というか元の姿です。